艦娘、それは人類の希望。
 提督の指揮のもと、人類を護るために深海棲艦たちと日夜戦い続ける。
 そして艦娘はその名の通り女性なので、ぶっちゃけ人気もある。
 人気があるので、ファンレター的な手紙なんかも送られてくる。
 そしてそんな手紙を仕分けしてる時の一幕。


「で、なんで私まで手伝わされてるんですかね」
「そんな面倒くさそうな顔をせずに!」
「実際に面倒なものので」
「頼むよ、大井っち。今回は枚数多くて俺一人じゃ捌き切れそうになくってさ」
「はいはい、わかりました。あと大井っち言わないでください」
「ははーっ! ありがとうございます大井様!」
「……魚雷撃っていいですか?」


 提督と秘書艦の、そんな何気ない会話。


「私のところに来るのって、ほとんどが女性なんですよ。男性から来るのとか、ほんとごく稀で」
「でも、それって嬉しいんじゃないのか?」
「確かに感謝や応援の気持ちを込めた手紙を貰えるのはありがたいですけど」
「そうじゃなく」


 そんな会話のに続いて、提督がかけた言葉は。


「いやだって、大井ってレズだろ?」


 重雷装艦・大井の戦いが始まる。


「今回の件に関し、各鎮守府の大井に電話アンケートを採らせていただきました」
「各鎮守府の大井て」
「アンケートの内容は『あなたはレズですか?』そして、回答はこちら」


 自分のイメージを打ち払うための戦い。


「大井さんがいっしょにいる艦娘というとほとんど北上さんですし、親しくない艦娘や摩耶みたいに雑な子には誤解されしまうんじゃないかと」
「鳥海てめぇ」
「はい、摩耶。話が進まないから、貴方はちょっと黙ってなさい」
「ぐぬぬぬぬ……」


 仲間達の助けも受け、一歩一歩進んでいく。


「いやほら、鎮守府って言ってみれば一つ屋根の下みたいなもんじゃん」
「まあ、そうですね」
「そんなわけで、どうも慣れなくてな」
「提督、着任してからどれくらい経ちましたっけ」
「……二年ちょっと、かな」
「大井さん、ほぼ最初のころから秘書艦ですよね」
「はい」
「……はぁ」


 提督は提督で動き始め、状況は動き続ける。
 二人が辿りつく結末は、いかなるものなのか――


「……で、なんでこうなったんですか」
 だって大井はめちゃめちゃ不機嫌そうだし。
「いや、木曾が」
「知ってますよ」
「じゃあ聞かなくていいんじゃ」
「あん?」
「いえ、なんでもないです」


 結末は、その目でご覧下さい。



 文章:右近  表紙:暮明(pixiv

 タイトル:I am not lesbian!
 サイズ:A5二段組 本文46ページ
 頒布予定価格:500円

 本文サンプル(pixiv

 そんなわけで、またまた艦これ本です。
 タイトルはこんなですが、「大井っちはレズじゃない!」って言いたいわけじゃなく「全ての大井っちがレズとは限らないんだぜ?」とかそんな感じの本です。
 クレイジーサイコレズも好きなんだけど、ボイスだけ聞いてるとツンデレキャラに聞こえるねんな。
 まあそんなわけで、その手の大井っちが好きな人に読んで貰えると嬉しいです。
 そうじゃない人が「どれ、試しに読んでみるか」でも嬉しいです。まあ要するに読んでくれると嬉しいです。
 内容的にはいつも通りだけどな。うちの本だし。
 
 そんなわけで、8/14(金)東F-21b「裸Yシャツ友の会」までお越し下さい。
 今回は既刊もなさそうだけど、委託はちょいちょい受ける予定なので、そんな感じで。。
 例によって何かの間違いで完売とかしなければ8/16(日)東ト-18b「硝子の月」で委託させて貰う予定です。
 多分俺も売り子してます。

 委託に関しても、例によってイベント終わっても在庫残ってたらお願いしてみるよとかいうスタンスで。


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